金やプラチナなど貴金属の買取額が上がっている

貴金属の買取額は上がっている

リサイクルショップなどに行くと金やプラチナの買取額が提示してあるのを目にしませんか?そしてその額は行くたびに変わっている…不思議に感じたことはありませんか?

金や銀、プラチナといった貴金属は世界的な市場で活発に取引され、需要と供給のバランスで価格が決まります。そのため価格は日単位どころか秒単位で変化しているのです。

とりわけ「金」は実物資産の代表格で、株式や債権、あるいは通貨といった信用によって価値が形成されているものとは異なり、一定の価値を保ち続ける安全資産としても注目されここ数年価格が高騰した経緯があります。

そんな金をはじめとした貴金属の相場や買取額の推移を見てみましょう。

金の相場の長期推移

金の相場というのは2000年以降急激に上昇しています。

金の相場の長期推移
出典:ゴールドパーク


赤線およびに右の数字が日本での1gあたりの取引額になります。2000年には1,000円そこそこだった金相場がその後上昇の一途を辿り、ここ8年ほどは4,500円前後で推移しています。

青線の海外価格が2013年頃から急激に値を下げているのはアベノミクスにより円安が進んだから。世界的には2012年頃がピークである一方、日本においてはその影響を受けておらず、長らくピークが続いているといった状況。

歴史的にも非常に高い水準にある金の価格、その理由は地政学的リスクの高まりなどいくつか考えられますが、最も大きいのはリーマンショック以降投資先が限られてことにあると見られます。

リーマンショック以降世界的な金融緩和により結果的に株価は回復しました。しかしそれ以前の力強い上昇とは異なる点、急激な金利低下により金利収入をあてにしたキャリートレードの旨味もなくなりました。

ハイリスクな投資の魅力が失せた結果、リスクヘッジの意味合いも含め安全資産である金が注目を集めたのでしょう。

しかしこの高価格帯がいつまで続くのかは分かりません。さすがにこれ以上の上昇はあまり望めないため、金を売るのは今がチャンスと見ていいのではないでしょうか。

プラチナの相場の長期推移

一方、プラチナの価格はどうなっているのでしょうか?こちらは金とはちょっと事情が異なります。

プラチナの相場の長期推移
出典:ゴールドパーク


一般的にプラチナは金より高いというイメージがあると思います。しかし2008年のプラチナ価格の暴落を皮切りに金との価格差に逆転が生じる場面が増え、今現在は金が5,000円前後なのに対しプラチナ価格は1g3,500円前後。

大幅に金が高くなっているのです。

プラチナのこれまでの総産出量5000トン余りと、金の160000トンに比べ約30分の1。希少性はプラチナの方が圧倒的に高いものの、実需の面では必ずしもそうではないのです。

金は市場規模が大きく宝飾品、工業製品、投資など幅広い需要に支えられている一方プラチナは市場規模が小さく、半数以上はレアメタルとして工業製品に使われるため景気の動向に左右される傾向に。

特に近年の車業界の事情が影響を与えています。

プラチナは欧州を中心にディーゼル車の排気ガスを清浄にする“触媒”に使用されてきました。しかし2015年、独フォルクスワーゲン社による排ガス不正などをきっかけにディーゼル車へのめは厳しいものに。

電気自動車やハイブリッド車が台頭しディーゼル車の触媒としての需要が減ると見られること、中国を中心とした宝飾品としての需要低下などによりプラチナは価格が下落しているのです。

一時に比べればプラチナ価格は明らかに下がっているものの、それでも2000年あたりに比べれば約3倍の価値になっています。今売るべきか、それとももうちょっと待つべきか…高値をキープする金と違い悩ましい状況ですね。

銀の相場の長期推移

最後に銀の価格推移も見てみましょう。

銀の相場の長期推移
出典:ゴールドパーク


銀は金やプラチナに比べ価値は50分の1~100分の1程度と希少性はあまりありませんが、それでも他の貴金属同様近年は大きく上昇しており、その価値は1990年代~2000年代初頭に比べ3倍ほどになっています。

安価で美しい輝きがあるためアクセサリーはもちろん食器にも多用され、抗菌性を利用した除菌グッズとしても人気。工業製品や医療関連にも多く使われることから高い需要を誇り、銀の価値は今後も大きく下がることはないと見られています。

それでも近年の銀価格は横ばい~若干下がり気味に推移していることから、ピークは過ぎたと見るべきかもしれません。そうはいっても歴史的に見ればいまだ高値圏。金やプラチナを売る機会があるならついでに売ってしまってもいいかも。

貴金属を売るのは今がチャンス

これまで取り上げた通り金やプラチナ、銀といった貴金属は2000年あたりに比べると価格は3~4倍になっています。しかし金以外は2010~2012年頃をピークに価値は下落する傾向にあります。

貴金属には根強い需要があるもののピーク時はバブルの様相を呈していたこともあり、今後そこまでの価格上昇があるかどうかは不透明と言わざるを得ません。

相場は水物ですからここから価格が下がっていくことも十分考えられますので、もし貴金属の売却を考えている場合は今が売り時のような気がします。

昔買ったり貰ったりしてその後使わなくなった宝飾品というのは結構眠っているもの。価格が高い今のうちに押入れなどから引っ張り出して買取査定に出してみれば思わぬお小遣いになったりしますよ。

貴金属やジュエリーを少しでも高く簡単に売るために

もう使わなくなったアクセサリーや貴金属ってありますよね。「いつかは使うのではないか…」と思って押入れに閉まってあるけど結局使わない…そういったものは思い切ってお金に替えてしまいませんか?

全国展開しているバイセルであれば出張査定はもちろん宅配での買取も行っており、わざわざ店舗に出向く必要はありません。万が一査定額に満足できない場合のキャンセルはもちろん無料です。

アクセサリーとしての価値というより貴金属や宝石の価値を重視するため、傷がついていたり壊れていたりしても問題ありません。

世界的に金や宝石の需要が高まっている今こそ高く売るチャンスです。使わないジュエリーやアクセサリーが眠っているなら一度査定をしてもらってはいかがでしょうか。

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