記念切手は額面以上で売れるのか?

記念切手は額面以上で売れる?

一般的な普通切手と異なり記念切手やグリーティング切手は発行する枚数や発売期間が決まっていたりして「限定品」の意味合いが強くコレクター心をくすぐるものとなっています。

そんな記念切手は販売が終了してしまえば、以降は郵便局で買うことはできなくなり切手を扱うショップや個人売買でしか手に入らなくなります。

それだけに額面以上の価値があるように感じる記念切手やグリーティング切手ですが、何かしらの理由で切手買取業者に売ろうと思ったとき額面以上の値段で売れるのでしょうか?

記念切手やグリーティング切手の実情

記念切手というのは発行枚数や販売期間が決まっているため個々で見れば貴重である印象を抱かせます。

しかし近年は毎週のように何かしらの記念切手やグリーティング切手が発売されており、また発行数も100万シート前後くらいと数が多いため、記念切手は文字通り記念や収集のための切手という意味合いが強くなっています。

切手の収集家は年々減少しているにも関わらず記念切手を発行する頻度が確実に増えている状況に疑問に感じる方も多いと思います。そこには少しでも売り上げを伸ばしたい日本郵政の思惑があるのかもしれません。

でも収集家としてみれば、昨今の記念切手の乱発は集めようとするとお金がいくらあっても足りないうえに、将来価値が上がる望みもなくなるため決して喜ばしいことではないですよね。

記念切手は1年間にどのくらい発行している?

実際どのくらいの頻度で記念切手やグリーティング切手などの特殊切手が発行されているのか?直近5年の数を調べてみました。

2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
51種 53種 60種 57種 43種

1年間に50種前後といったところ。発行枚数は少ないもので1000万枚(100万シート)。多いものだと300万シートを超える場合も。

特殊切手やふるさと切手、グリーティング切手の乱発により希少価値が見出せないうえこの発行枚数…値上がりを期待するほうが無理という話。

記念切手の買取額は?

記念切手の買取額

ハッキリ言ってしまうと額面以上の値で買い取ってもらえる記念切手の多くは昭和40年以前のもの。それ以降は切手ブームに乗り発行数が大幅に増えたため希少価値がなくなり、多くの記念切手は額面以下での買取になってしまいます。

もちろん買い取った切手を販売する業者は額面以上の値段で記念切手を80~100円くらいで売っていますが、買取額となれば話は別。在庫管理や人件費、利益の上乗せなどを勘案すれば買取額はどうしても額面以下になってしまうのです。

記念切手の額面が50円以上になって以降は特にその傾向が顕著で、ほとんどの場合は額面以下での買取になると思って間違いありません。

ちなみに、そういったプレミア価値のない記念切手の買取額の目安は…

  • ○記念切手シート
  •  ■額面の80~90%
  • ○記念切手バラ
  •  ■額面の60~80%

ただしこれは額面しか見ない金券ショップなど買取額の基準。こういった店では本来額面以上の価値があるはずの昔の5円や10円の切手に関しても同様の査定しかしてくれません。

つまりあの見返り美人でも買取額は4円程度ということに。

1980年代~21世紀の比較的新しい記念切手に関しては金券ショップでも切手専門の業者でも買取額に大きな違いはありません。一方30年以上前の切手であれば切手専門の業者で買取してもらったほうが高い値が付く場合が多くなります。

記念切手を大事に取っておけば将来価値が上がる?

昭和40年代の切手ブームのころは記念切手を大事に取っておけば将来価値が上がるという考え方がありました。そのため投資対象として切手が買われていたことも。

しかしブームが終わりここ数十年は収集家が減少の一途を辿っているため一部の人気の切手を除き価値が上がることはないでしょう。

ましてや日本郵政が記念切手やグリーティング切手の乱発を行っており希少価値など皆無と言っていい今の状況では、今後30年待っても額面以下の買取になってしまうことは想像に難くありません。

中国人富裕層の需要が高まった2010年頃は赤猿に代表される中国切手の価値が高騰した時期もありましたが、現在はそれも落ち着き中国切手も下落傾向に。

新旧問わずこれから記念切手を買ったとして、その価値が購入額以上になるというのはほとんど考えられません。あえて可能性を探るなら、メルカリなどの個人売買での購入・売却であればタイミング次第で購入額以上で売れる可能性もあるか。

記念切手を最も高く売る方法

記念切手を高く売る方法

額面以上で売却するのは難しいのは理解していただけたと思います。それでも少しでも高く売りたいと考えるのが信条ですよね。

額面以上で売ることができない切手を手放す際、一番無駄がなく損をしない方法は切手として利用することになります。切手で利用すれば額面通りの価値を見出せるからです。

とはいえ多くの記念切手を持っている人は使い切ることは不可能でしょう。

個人売買で売るのがベストなケースも

メルカリやヤフーオークションなどの個人売買を利用することにより最も高く売れるケースもあります。

額面以下の価値しかない切手の場合、切手を扱う業者に買取してもらうとせいぜい額面の80~90%程度にしかなりません。しかし中間コストが少なく、必ずしも利益を追求するわけではない個人売買であれば額面前後で売れる可能性も。

とはいえメルカリもヤフオクも販売手数料がかかるうえに、切手の場合は送料が出品者負担となるケースも。また、個々に切手を出品し、購入者に連絡・送付などの手間まで考えると割に合わないのも確か。

「時は金なり」の考え方であれば切手買取業者に一括で買い取ってもらった方が時間的な無駄が発生しませんし手数料や送料もかかりません。

個人売買であれば業者に比べ中間コストがかからない分額面以上で売れる可能性が高まりますが、手数料や送料を考えると微妙。

時間に余裕があり、かつ自分が出品した切手の価格が徐々に形成される様を楽しめる人向けといったところでしょうか。


今後は切手ブーム真っただ中だった団塊の世代の高齢化が進み、身辺整理や遺品整理で多くの切手が売却・市場に出回ることになると思われますから古い切手の価値はますます下がる可能性があります。

収集熱が冷めていないのであれば、これから来るであろう価格下落は貴重な切手を集められるチャンスである一方、収集熱が冷めてしまった場合は価値が少しでもあるうちに売ってしまうほうが良いと考えられます。

切手を少しでも高く簡単に売るために

一口に切手を売るといっても買取を行う業者は数多く、実績や買取額は千差万別。そんな中確かな実績を背景に全国展開を行い多くの支持を得ているのが「バイセル」です。

出張査定はもちろん宅配での買取も行っており、わざわざ店舗に出向く必要がないのは嬉しいところ。万が一査定額に満足できない場合のキャンセルはもちろん無料です。

かつては切手を集める趣味はポピュラーでしたが、現在切手収集家の数は減少の一途をたどり切手の価値は日に日に下がってきています。いらない切手が家にあるのであれば、少しでも早く換金したほうが得策です。

汚れていたり使いかけであったりしても買取の対象になる場合もあるため、とにかく一度プロの査定してもらうことが重要になります。

切手買取バイセルの詳細

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